一戸建て建築の検査と引き渡しについて(奈良県/船長/63歳/女性)

私は奈良県に住む63歳の船長です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マイホームの購入を決断し、資金計画や施工業者への発注も終わって、ほっとしている方もいらっしゃる事と思います。そこで、次に必要となる住宅の検査と建築後の引き渡しについて説明します。外部による検査として、建築確認制度があります。建築基準法や関連法規に従って建てられていて、安全で安心して暮らせるか確認するものです。住宅瑕疵担保責任保険の検査もあります。しかし、これらは必要最低限の法規を順守しているか確認するものや雨漏りや躯体検査等がありますが、品質を保証するものではなりません。内部による検査として、施工会社やハウスメーカーによる社内検査と工事管理者による管理があります。工事管理者とは、主として設計者となります。しかし、内部による検査なので、検査が甘くなります。工事管理者による検査も十分に行われない施工会社もありえます。心配な場合は、第三者による住宅検査が利用できます。


建築してからの一戸建ての引き渡しについても説明して行きます。大きな会社でも決算期に合わせて売り上げを計上したい場合や担当者のノルマから、未完成の建物の引き渡しが行われる事があります。また、施主の都合により未完成の建物の引き渡しが行われる事もあります。建築途中で引き渡しを受ける事は無いと考えられるかもしれません。しかし、工事期間が延びてしまったりして、現在お住まいの契約期間が来たり、お子様の入学や転入の時期になった場合等があります。勿論、施工会社の都合の場合は、合わせる必要はありません。完成前に引き渡しを受けると、施工会社が倒産したり、引き渡し後に不具合が見つかって補修を依頼しても十分な対応が得られない事があります。これらの心配が無ければ、事情に合わせて引き渡しを受ける事もできます。