僕は広島県に住む64歳の鑑定人です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
新居が完成したとき、その施工状況を確認するのが内覧会です。これは住宅の欠陥を見つける大きなチャンスになります。決済が済んで入居してから不具合が発覚すると、施工会社の対応がいい加減だったり、責任逃れをされたりすることもあります。ですから内覧会で厳しいチェックをすることが重要です。内覧会で注意すべきポイントですが、まず外装では外壁や基礎にひび割れがないか、塗装にムラはないか、門扉や駐車場は完成しているか等です。隣地との境界がはっきりしているか否かも確認します。内装では床や階段が軋んだりしないか、壁紙がはがれていないか、ドアや窓を開閉するとき引っかからないか等です。水廻りの蛇口は全部開けて、水漏れがないか確かめることも大切です。
内覧会の際には、建具の寸法を測るメジャー、床の傾きを測る水平器、床下や天井裏を見るための懐中電灯などを持って行くと便利です。また特に一戸建ての内覧会では、プロのホームインスペクターに同行を頼むのが効果的です。素人ではチェックしづらい土台部分の金具、配管の勾配、断熱材の施工具合など、後から問題になりそうな箇所まで細かく検査してくれます。施工業者のほうも、プロが加わっていることで真剣に対応せざるを得ず、その後のアフターサービスにも良い影響を及ぼすでしょう。すべての不動産業者を疑えというわけではありませんが、一戸建て住宅は高い買い物です。安心して暮らせる家を手に入れるためにも、検査が厳しすぎるということはありません。