私は三重県に住む55歳の漫談家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
不動産の購入時に迷う点の一つが、値引き交渉をするか、するとしてその成功率や額はどの程度なのか、という点です。日常的に価格交渉の習慣がない地域が多い日本で、高額の買い物をするわけですから当然とも言えます。ここでは主に新築の一戸建てについて検討します。新築一戸建ての場合、建売か注文住宅かで多少事情が異なってきますが、いずれも売り主がプロである場合が多い点が特徴です。注文住宅の場合は、値引き交渉の相手がまさにこれから建設するわけで、あまり強引に値引き交渉をして手抜き工事の心配をするくらいなら、という心理が働きます。建売の場合、特に近年のパワービルダーに関して言えば、値引き交渉により利益が増減する会社と実際に建設の作業をする主体は全く別であることが多く、交渉がダイレクトに工事の優劣に影響するケースは少ないと言えるでしょう。
とはいえ、こういったパワービルダー系の建売住宅は、もともとローコストを強みにして売り出しています。価格も相場や造りに照らし大幅に高くは設定していないことが多いのです。特に立地にこだわって一戸建て住宅を探す場合、広告が入って即決する買い手が付く場合もあります。その買い手に、これを逃すと当分このエリアで一戸建ては出ないかもしれない、それでは子供の進学時期などに間に合わないといった事情がある場合などです。考え方にもよりますが、こういった場合に、値引きをせずに購入するか、一応交渉してみるかの一つの判断基準に、迷うようなら時期ではない、というスタンスもあると思います。逆に、定価でも買いたい、と思える物件に出会ったのであれば、それこそ購入するタイミングなのかもしれません。