私は広島県に住む33歳の助教授です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
一戸建て住宅の広告には「頭金0円で購入することができます」とうたっているものがたくさんあります。貯金がなくても、現在支払っている家賃並みのローン返済額でマイホームを手に入れることができるというのですから、一見非常に有利であるように見えます。でも、ローン返済額を少しでも低く抑えておくようにした方が、マイホーム購入後に起こった事情変更にも柔軟に対応できるようになり有利です。たとえば、病気や失業などで収入額がグッと減った場合、賃貸住宅に住んでいるのであれば、もっと家賃の安い所へ引っ越すことによって対処することが可能です。しかし、一戸建て住宅を住宅ローンを組んで買ったと場合には、そういうわけにもいきません。なので、住宅ローンの金額は少しでも低く抑えておくに越したことがありません。
一般的に、一戸建て住宅を購入する際の頭金は物件価格の2割あるのが望ましいと言われています。なおかつ、住宅ローンの金額も年収の5倍以内に抑えるようにするのがベストです。ただし、物件価格の2割に相当する頭金を用意しただけでは足りません。住宅購入時には様々な諸費用がかかります。この諸費用の合計額は、物件価格の1割程度が目安と言われていますので、少なくとも物件価格の3割相当額以上の自己資金を持っている必要があります。生きているといつどんなことが起きるかわかりませんので、手持ち資金の全てを頭金や諸費用につぎ込んでしまうのは危険です。何かあっても対処できる程度の余裕を持たせた資金計画を立てることがとても大切です。