一戸建て住宅の耐用年数は(滋賀県/イタコ/65歳/男性)

僕は滋賀県に住む65歳のイタコです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一戸建て木造住宅の耐用年数は、国の資料によれば27年から30年と言われています。しかしこれは取り壊された建物の築年数であって実情を表すものではなく、現実には40年や50年、それ以上というものも見られるので一般的な寿命を表す数値でもないものです。この中の寿命30年という数値はサイクル年数とも言われ、現存する住宅数を新築戸数で割った数値であって便宜的に求められたものです。古い数値は高度成長期でもあり、例えば当時は車の買い替えもサイクルが短くて3年から5年という話も聞かれましたが、あれに似たものとも取れます。ある大学教授の調査した平均寿命推計の最新資料によるとその数値は64年であったり、技術によってもその数値は今後も延びると見られています。


一戸建ての耐用年数については個別に見る必要があります。屋根面や外壁、タイル等にヒビ割れがあると雨水が侵入する恐れがありますし、過去の地震で基礎にヒビ割れが入っているという場合もあります。地盤面の強さとかサッシの建て付けや柱類の傾斜、防水工事などによっても変わってきます。1981年の新耐震基準において木造住宅壁量規定の見直しや合板やボード類の追加、必要壁長さや軸組みの種類と倍率が改定されたなど、この年以前と以後では強度も変わったと見られます。これらの寿命を延ばすには日頃から放置することなく保守に努め、場合によっては耐震診断による処置や、リフォーム、リノベーションなどの改修工事を行うことで寿命を延ばすことも可能となっています。