一戸建て住宅の内覧会の概要と注意点(福岡県/レンジャー/68歳/女性)

私は福岡県に住む68歳のレンジャーです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一戸建ての住宅の工事が完了して建物が完成すると、建築基準法に基づいて特定行政庁または第三者機関によって完了検査が行われます。また、それとは別に施工会社や設計者、監理者などの工事責任者によって行われる検査のことを竣工検査といいます。そして、その後に施主が住宅の引渡し前に立ち会って行われる検査が内覧会(施工検査)です。内覧会では、契約を行った仕様書や設計図の通りに仕上がっているかどうか、設備などが正常に動くかどうか、室内や室外の仕上がりにキズや破損をしていないかなどの検査を行い、内覧会で不具合が見つかった場合はその後に手直しをして、修復後にもう一度確認を行い、施主が了承した後に住宅の引渡しを行います。


内覧会の注意点は、検査を充分に隅々まで念入りに行うことです。それは、引渡し後にキズや破損、不具合が発見されても施工中にできたものか、引渡し後にできたものか判断が難しくなり、無料で補修してもらえなくなる可能性があります。もし、補修をしてもらえることになっても工事のために荷物を運び出したり、平日の立会いなど多くのリスクを伴います。検査の注意点は、よく見える昼間に行い、住宅構造では建物に傾きはないか、基礎にヒビが入っていないか、鉄筋がサビていないかなどで、室内では天井、床、壁紙のはがれやキズ、窓や扉の開閉などで、室外では、雨どい、ベランダ、外壁、屋根のはがれやヒビなどで、住宅設備では、電気配線、照明、スイッチ、コンセントなどに不具合はないかなど多くの箇所の検査を行います。不具合があった場合は必ず文書に残してもらい、引き渡し前に最後の確認をして納得のいく購入を行います。