一戸建て住宅の値引き交渉について(北海道/照明技術者/52歳/男性)

僕は北海道に住む52歳の照明技術者です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一般的に不動産の売り手は、売ることが目的ですから、値引き交渉には応じてくれやすいです。なぜなら売れずにいると、収入にならないばかりか、維持費がかかるため支出が増えてしまうからです。そのため、建築費やそれまでの維持費のトータルで、損にならないギリギリのラインまでなら、安くしてくれる可能性があると言えます。特に一戸建て住宅の場合は、建物だけでなく土地の分も固定資産税が多くかかってきますから、売り手はそれを支払う前に売買契約を済ませることを希望する場合が多いです。固定資産税は毎年6月に請求されますが、その年の1月1日の時点で何円請求されるかが決まります。そのため年末までに手放したいという売り手が多く、年末は特に値引き交渉が成功しやすいのです。


ただしこれは、既に建設が終わっている一戸建て住宅の場合です。これから着工する注文住宅の場合は、建築会社に値引き交渉をすることで、材料費が削られてしまうこともあります。材料費が削られると、安く購入できるようにはなるのですが、その分建物の耐久度が低くなります。もちろん建築基準法を満たした上で建設されるので、地震で簡単に倒れてしまうようなもろい住宅にはなりませんが、外壁の塗料がはがれやすかったり、トイレやお風呂に防カビコーティングがほどこされなかったりするのです。したがって、安易に値引き交渉をおこないすぎるのも問題だと言えます。一般的に一戸建て住宅の場合は、物件価格の3%が値引きの相場だと言われています。最大で5%ほどなので、それを目安に交渉することが肝心です。