僕は宮城県に住む57歳の旅芸人です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
一戸建ての分譲住宅や住宅用の土地を購入しようとする場合、一番人気の高い立地は南向きです。日当たりもよく、南側に庭や駐車場をとれるため、屋内も明るい間取りになります。冬は暖かく、自然光で十分な生活ができる、だから買うなら南向きをと決めている方が多いでしょう。ですが、果たして南向きが本当にいいのでしょうか。まずいえることは、南向きの土地は高い。通常1.5割から2割増しの値段が付きます。東向きなら1割増し、北向きなら逆に2割程度安くなるのが相場です。そもそもが高い土地値の一割は相当の金額になってしまいます。それだけのメリットがあるのだから、高いのは当たり前だと思っていても、逆にデメリットも多いと知れば、高い買い物を決断できるでしょうか。マイナス部分をいくつか説明いたしましょう。
土地は一生ものどころか子供や孫にまで受け継ぐことができる財産です。今は二階建て十分でも、将来三階建ての需要が出てくるかもしれません。その時になって、この土地は三階建てがむずかしいという場合がよくあります。それは北側斜線(北側の土地の日当たりを守るための制限にかかってしまうからなんです。また、通常ベランダや掃き出し窓などは南側にとりますが、そうなると、道路から見えてしまいます。大勢の通行人から洗濯物や室内を意識なしに覗かれているといったことになってしまうのです。つまり、逆に価格の安い北側の土地の方が、覗かれる心配のない南側を解放できたり、建築の制限が少ないといったメリットがあるのです。これ以外にも、南側のデメリットはあるのですが、狭小の土地ならばよけいに南向きにこだわらないほうが、いい物件が見つかりやすくなります。仲介業者にいろいろ質問なさって下さい。