一戸建ての間取りで気になる地下室の存在(大分県/塗師/48歳/女性)

私は大分県に住む48歳の塗師です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


最近一戸建ての家を建てる人で、地下室を作る人が多くなってきました。地下室のある住宅の間取りは、その他の住宅と大差ありませんが、地下空間は、床面積の8割以上という家も結構あります。高温多湿の日本では、これまで一般住宅に地下室が造られることは殆どありませんでした。しかし、最近では建材の進化により、普通の家でも地下室が造られるようになってきました。地下室を作る理由は、大雑把に分けて二つあります。一つ目は、家自体が狭いので、居住空間を広げるために作るということです。地下だからと言って、倉庫や物置に利用するのではなく、リビングや寝室など、通常の使い方と同じと言えます。地下の方が保温、保冷の効果がよく、過ごすのに快適な点も考慮されています。


もう一つの使い方として、地下室ならではの特性を活かしている例があります。地下室は防音効果が高く、楽器の演奏や音の出る作業の場として適しています。普通の部屋を防音工事するより、地下室の設置の方が安価であるため、最近では人気があります。また、一寸変わった目的として、震災のシェルター用という利用方法もあります。地下室は、通常の居室と比べて、地震の時でも揺れが少なく、四方を地面に固定されている分、倒壊の危険性も少なくなります。いざという時は地下室に逃げ込むことを想定して造ったと言っている人もいるくらいです。一般の一戸建ての間取りに馴染みが薄かった地下室ですが、今後は多くの住宅で導入されることでしょう。