一戸建ての購入資金は年収の25パーセント(長野県/公認会計士/56歳/女性)

私は長野県に住む56歳の公認会計士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一戸建て住宅を購入する時にはモデルルームなどを見学します。最新の設備や素敵な内装に目を奪われて、購入意欲をそそられます。慌てて契約すると、あとからローンの支払いに苦しむことになります。マイホームを購入する場合は長期的な返済計画を立てることが大切なのです。例えば4000万円の一戸建てを買うとします。しかし4000万円では買えないのです。なぜかというと、住宅を購入する時には様々な費用がかかるからです。資金計画を立てる場合は、この諸費用を含めて考える必要があります。一般的に新築の場合は物件価格の3パーセントから7パーセントが必要といわれています。4000万円の物件なら120万円から280万円となります。


また資金計画を立てる時には自分の返済能力を考えて、物件を選ぶことが大切です。モデルルームを見学すると物件の素晴らしさに目を奪われて、返済能力について考えずに契約する場合があります。あとでローンの返済に苦しまないためには、年間の返済額を年収の25パーセント以内に納めることが必要です。これを基準にして、購入物件を選ぶようにすればローンの返済に苦しむことはありません。年収が600万円の場合は、年間返済額は150万円以内です。ボーナス払いを考えないとして、毎月の返済額は10万円から12万円になります。年収が600万円の場合でどのくらいの融資が受けられるかというと、金利が3パーセントとして3200万になります。このようにシミュレーションすると具体的な購入可能金額が出ますので、それを元に一戸建てを探すのが安全な買い方です。