私は福岡県に住む64歳のきゅう師です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
一戸建ての購入年齢について説明する上での参考として、国土交通省が平成25年に公表した住宅市場動向調査の結果があります。それによると、購入した年齢は注文住宅においては30歳代が52.7%と最も割合が高く、40歳代が21.1%、30歳未満及び50歳代、60歳代については、いずれも8~9%程度にとどまっています。つまり、購入後の耐久性が比較的高い新築物件を若いうちに購入しようとする傾向が出ています。ちなみに分譲住宅を購入した年齢では、30歳代の割合は更に高くなって58.2%を占めています。しかし、中古住宅を購入した年齢になると40歳代及び50歳代の割合が30歳代の割合より高くなるという傾向にあります。
一戸建ての購入においては、個々の事情や将来設計、周辺の環境などの要素が購入時期の決定に関わってきます。そして、自己資金に対して親がいくら資金援助してくれるかが住宅ローンを組む際の頭金の設定などに大きく影響してきます。自己資金が少ないと当然、金利負担が大きくなってしまいます。また、一戸建て購入後も建物を維持していく上で、リーフォームや建て替えなどの費用もかかってきます。さらに将来の年金収入に対する不安もあります。近年の景気悪化による経済の落ち込みや社会情勢により年金収入が不安定になると住宅ローン支払いによる家計の負担が大きくなってしまうことも考えられます。そこで、一戸建て購入の資金の返済に関しては、できるだけ年金に頼らず、現役世代のうちに完済してしまうという計画を立てることが重要です。