私は高知県に住む68歳の科学者です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
東京およびその近県における新築一戸建て住宅の買い時は、都心までの通勤可能な範囲で自分が希望する住宅が購入できる時です。バブル期には不動産の価格が高騰して、標準的な30坪程度の新築一戸建て住宅も庶民には手が出せなくなりました。そして、宅地が次第に都心から遠い場所に開発されて、そのような場所でも一戸建てを希望する人は購入しました。都心までの通勤時間が電車で2時間を超えるような場所に住宅を買い求めたのです。毎日のことですので、サラリーマンには大変です。毎日、往復で4時間以上を通勤に費やすのですから、通勤だけで疲労してしまいます。しかし、そのような場所でなければ住宅を購入することはできない時代だったのです。
このような時代が一戸建て住宅の買い時であるわけがありません。不動産の相場はその時の経済環境や金融環境によって変動しますので、底値で購入しようとしても無理があります。買い時の一つの物差しになるのが、自分が希望する広さの物件が都心まで1時間程度の通勤時間の範囲内で購入できることです。一般的に、通勤にストレスがかからないのは片道1時間程度ですので、その距離の物件が購入できない価格の時は買い時ではないと言えます。手が出ない金額なのであれば、賃貸に住んで時期を待つ方が得策です。不動産価格が下がらず、同じ価格の物件であっても、自分の所得が増加することによって購入できるようになれば、それも買い時であると言えます。