一戸建ての耐用年数は構造体の強化が重要(島根県/裁判所調査官/47歳/女性)

私は島根県に住む47歳の裁判所調査官です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


住宅ストックに関する状況を考えると、諸外国と比較した場合、地形や地質、気象などの国土、自然条件の地震の発生頻度などの地理的な条件、国民性などの違いから単純に比較はできないものの、日本では、取り壊される一戸建ての耐用年数はおよそ30年と、イギリスのおよそ77年、アメリカのおよそ55年に比べると短いのです。また日本の住宅流通市場全体に占める既存住宅の流通シェアはおよそ13%と、イギリス89%、アメリカ78%、フランス66%に比べると低いです。また日本の住宅投資に占めるリフォームの割合はおよそ29%と、イギリス61%、フランス56%、ドイツ51%に比べて低くなっています。諸外国では50%以上という数字は注目する必要があります。


近年、日本で増改築などのリフォームを希望する人は増加しています。イギリスやヨーロッパの人たちが、日本人より年収が低いケースが多いにも関わらず、ゆとりのある暮らしを送っているのは、建て替えの必要のない家に住むのが、当たり前だという環境が少なからずあります。丈夫で長持ちする一戸建てを建てる人や、そのような意識を持った依頼者が、これからもっと増えていけば、日本人はもっとゆとりのある、穏やかな暮らしを手に入れることができるといえます。これから一戸建てを建てる場合、将来を見据えて、孫の世代にまで引き継げる住宅を意識することが重要です。自分たちの一戸建てが、孫たちが暮らす舞台となるように、しっかりした構造体の住宅を建築することが重要です。