私は静岡県に住む39歳の左官です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
耐用年数というのは、家として住むのに危険がなく安心して生活が出来る年数のことを指します。つまり、家の寿命年数です。新築で一戸建てを建てた場合には、一般的に耐用年数は30年前後と言われています。しかしこれは木造建築の場合であって、コンクリート建築の場合にはもう少し年数は伸びて40年前後と言われているのです。この違いというのは、建築の様式の違いにあります。使用状況にもよりますが、やはりどうしても木造の方が傷み方が早いのです。コンクリートなどの場合にはあまり心配のない、シロアリなどの害虫の被害を受けやすいのも原因の1つです。しかも現代の木造家屋というのは、昔のものよりも寿命が短いと言われているのです。
こうした平均的な耐用年数というのは存在しますが、実はこれは建築物除去統計という統計データがもととなっているのです。これは国土交通省が行っている建築動態統計調査というものの中の1つです。「建築物がどの程度で取り壊されているか」「年間の着工数はいくつか」というような調査が基準となっているのです。そのデータの数字からはじき出したものを、耐用年数として出しているというわけなのです。そのため、一般的に言われている耐用年数というのは絶対ではありません。あくまでも「平均」なのです。使用状況やメンテナンス、建築構造などにもよって家の寿命というのは変わってきます。そのため、100年近くも立派に家として稼動している物件も存在しているのです。