一戸建ての耐用年数について(滋賀県/音響監督/29歳/男性)

僕は滋賀県に住む29歳の音響監督です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一戸建ての耐用年数は、30年と言われています。この通説は、国土交通省の「建築物除却統計」のデータが基となっています。これは、壊された建物が何年経っているかを集計したものです。データで観ると、平成22年度に除却された木造住宅が7万5646戸ありました。この数の一戸建てが新築後30年経って壊されたのです。ただし、これは全体のわずか0.6%です。つまり現在建っている木造住宅の0.6%のものの建築経過年数が30年ということです。住宅着工統計が開始された1951年以降の一戸建ての木造の着工戸数は1417万戸になります。それで現在残っているのが、1217万9000戸ですから、85.9%の建物がまだ残っていることになります。


建築物の寿命は、残存率が50%を切った状態を指すようなので、データによると1960年前後に建築された建物が古くなって半分は壊されたが、まだ半分は使用できているということで、これは2007年時点のデータですから、寿命は47年ということになります。すなわち、一戸建てを新築して47年経過したら、その内半分の戸数は使用不可能になって、残りの半分はまだ使用出来ているという状態なのです。更に、1980年以降の度重なる建築基準法の改正で耐震性や耐久性が一段と向上しています。従って、2013年に新築された一戸建ての使用可能年数は60年以上有ると言えます。メンテナンスをしっかり行えば住宅ローン35年が経過してもまだまだ住めるということです。