一戸建ての維持費について(愛知県/活動弁士/73歳/女性)

私は愛知県に住む73歳の活動弁士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一戸建てを購入する際に見落としがちなのが、固定資産税や修繕費などの維持費です。固定資産税は土地評価額によって金額が決まります。したがって、購入時の価格には比例しないので注意が必要です。マンションと比較すると、一戸建ては修繕積立費や管理費はかかりません。決められたルールにより一定の額を支払う必要はなく、収入などの都合を考慮した上で、修繕などのタイミングはある程度自由に決めることも可能です。しかし、その分自分で計画的に準備をしなくてはなりません。また、火災保険に加入することも重要です。日本では近年自然災害が多発しています。よって、自然災害補償などの保証も加えて災害に備えることも現実的な対策です。火災保険に加入することで、住宅ローンを組みやすくなるというメリットもあります。


家のメンテナンスにかかる費用は、一般的に10年で100~150万円程度、30年で500万円程度かかると言われています。なお、これらの額は建物の耐久性などにより変わってきます。購入額が安くても、耐久性が低ければ修繕費が多くかかる可能性もあります。外壁や屋根の修繕、畳や障子の張替えなどは定期的に行う必要があります。メンテナンスを怠ると、家の寿命を縮めてしまう危険性があるためです。また、給湯器などの水回りの設備は、故障する前に交換するのが望ましいと言われています。さらに、家族構成や生活形態が変わることによりリフォームが必要になれば、より多くの費用が必要になります。このように、将来的にまとまった金額が必要になるのは避けられません。一戸建てであっても、修繕費を計画的に積み立てておくことは大切です。