私は新潟県に住む43歳のシナリオライターです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
中古住宅を購入しようとする方は増加傾向にありますが、もともと日本では中古住宅より新築住宅を好む傾向にあります。このことと関連して、一戸建ての中古住宅を選ぶ際には同じ中古住宅でも築年数が新しいものを好む方も多いのではないでしょうか。しかし、建物の築年数と建物の状態(劣化具合など)は必ずしも一致しない、ということは頭の片隅においておいた方がいいでしょう。また、中古住宅を見学したときの見た目の印象(綺麗かどうか)と建物の状態も一致するとは限りません。中古住宅を購入することを検討する際には、築年数や見た目の印象を重視しすぎずに、冷静にその建物の状態、つまり劣化具合がどの程度かを見極めることがより重要なのです。
仮に、築10年と築20年の中古住宅があり、どちらも前向きに検討しているとします。築10年の住宅は3,000万円、築20年の住宅は2,500万円となっていれば、築年数を反映した売却額であり、新しさを取るか、値段を取るか、判断に迷うところかもしれません。しかし、建物を詳細に調査したところ、築20年の建物の状態はメンテナンスがしっかり行き届いており特に補修の必要はなく、築10年の建物の状態は、壁にひびがあったり屋根を塗り直さなければならないなどかなり補修をしなければならない状態だったとすればどうでしょう。価格も安く、建物の状態も良い築20年の物件の方がよりお得感があるのではないでしょうか。なかなか自分で建物を調査するのは難しいことですが、こういうことが実際にあり得ると考えて建物の本当の状態を見極めて賢い住宅購入をしたいものです。