私は大阪府に住む39歳の学芸員です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
一戸建ての家を建てる際には、南向きの方角に大きな窓を設けると、十分な日当たりと風通しが得られると言われています。逆に北向きに窓を設けてしまうと、日が入らずに寒々しい印象の家になってしまいます。また、西向きに窓を設けてしまうと、夕方にまぶしい西日が入り込んでしまうことになります。そこで、多くの一戸建て物件では、できるだけ南向きに窓がくるように設計が行われています。しかし、肝心の南側に他の建物などの障害物があったら意味がありません。そこで、家自体が南向きになっている物件が好まれることになります。実際に、南向き一戸建て物件は、他の方角を向いた物件よりも高額な価格設定が行われています。それだけ価値のある物件と言えます。
しかし、南の方向に何の障害物もない土地を探すのはかなり大変なことです。そこで、条件のあまり良くない土地でも南向きの物件のような恩恵が受けられるように、設計に工夫を施した一戸建てが多数登場しています。そういった物件では、一日の太陽の動きを観察した上で、その日差しを余すことなく享受できるように、天窓などの工夫が施されているのです。また、わずかな光でも南方向から取り込むことができるように、ピンポイントで窓が取り付けられている場合もあります。一戸建ての場合は、設計段階から施主の意向を反映させることができます。そのため、どんな方角の物件でも南の恩恵を受けられるように、細かく設計してもらうことができるのです。