私は和歌山県に住む60歳のファイナンシャル・プランナーです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。

住居を検討する際に一戸建てまたはマンションさらには購入か賃貸かなど頭の悩む問題である。増税が進む昨今、コストとニーズのバランスこそが最も大事である。まず、一戸建て、マンションそれぞれの購入メリットまたはデメリットを挙げてみよう。まず、一戸建てを購入すると土地や建物を原則自由に使用することができる。場合によって増築等も可能な場合もある。マンションは他の所有者との関係から共用部分等の使用制限がある場合もある。また、改築などについても場合によって区分所有法上の制約もある。また、修繕積立金や管理費等の諸費用も別途必要となることが多い。長期的に考えて戸建購入の場合の固定資産税額等諸費用との冷静な比較検討が必要である。ただ、維持費だけでなく、一般的にマンションは駅やスーパーなど利便性が高いところにあることが多いことから日々のガソリン代や交通費、通勤や通学の際の労力や時間等様々な点から考慮すべきである。

次に、購入か賃貸であるが、確かに購入すると自己の資産となり、原則として自ら処分することや変更を加えることができる。しかし、デメリットとして購入時に多額の費用がかかる点やローンによる多額の負債を背負うこととなる。また、賃貸と比べて所有は自治会含めご近所との接点も多く、その分トラブルも発生しやすい。その際でも流動性を欠く不動産は容易には売却できず、住み続けることを強いられることも多く、ストレスから健康を損ねる場合もある。その点、賃貸は居住のための初期費用が小さく、引越しも柔軟に決断できることからメリットも大きい。また、管理人や大家さんが間に介在しているため、トラブルの際の対処もし易い。さらに、一戸建ての場合、税金の支払いや修繕等含め全てを自ら行わなければならない。最後に、賃貸不動産は物件数も多いことから選択肢が広く、利便性等個々の事情やニーズに柔軟に対応できることから是非検討していただきたい。