私は島根県に住む71歳の舞台演出家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
生涯でもっとも大きな出費は何かと問われれば、それは住宅関連費用です。他にも、教育や老後費用も大きな出費になるといわれています。老後費用は、自分のだけとは限りません。自分の親、奥様の親の老後費用も必要になるかもしれません。御爺さん御婆さんの分も必要になるかもしれません。しかし、教育や老後のお金は、ある程度予測が付きます。今年が入学だからあと何年分の授業料が必要があるか見当がつきます。老後費用もあと何年で定年だか見当がつきます。換言すれば、これらはいや応なしにも支払わなければならない、自分に決定権のない支出ともいえます。しかし、住宅ローンは借りるのか借りないのか、いくらにするのかは自分に決定権があります。
それでは、一戸建てなどの不動産の購入年齢は何歳ぐらいまでがいいのか、いつまでに住宅ローンを組めばいいのでしょうか。金融機関の設定する住宅ローンの融資基準は、満20歳以上71歳未満で、最終返済年齢は満81歳だそうです。基準からすれば、60歳でも70歳でも借りられそうにみえますが、あくまで融資基準であって、貸すのは金融機関ですので、70歳を過ぎた収入が年金だけの方には、なかなか貸さないのではないでしょうか。融資審査をクリアするポントに、返済能力があります。20代30代のかたは、老後資金は後に回し、教育や住宅ローンの返済にウエイトを置くことができます。しかし、50代60代になると、教育、住宅ローン、老後資金が重なっやってきます。また、病気をするリスクも増えますので、教育費の負担が終わったら、退職までに繰り上げ返済をするなど早い時期の返済をしましょう。