僕は三重県に住む71歳の航空自衛官です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
一戸建てとマンションの最大の違いは、土地の所有形態にあります。マンションの敷地は購入者の共有物です。郊外のマンションなどでは、1階部分の住戸に専用庭を付けて分譲されるケースが多いです。この住戸を購入した人は、芝生を植えたり花壇をつくったりして自由に使用することができます。土地のは居住者の共有物だからといって、他の居住者がその専用庭へみだりに入ることはできません。見た目にはその人の所有物をいっても差し支えないくらいです。しかし1階住戸の居住者は、専用庭を自分の物として自由に使うことはできますが、その部分を勝手に第三者に売却したり貸したりすることはできません。こうしたスペースを、共用部分の専用使用といいます。
これに対して居住者が暮らしている住戸内は、専有部分なので自由に売り買いができます。一戸建ては基本的に敷地すべてが購入者の物なので、自分の裁量で庭先を売ったり貸したりすることができます。自分の物という意識を強く持ちたいなら一戸建てということになります。また、マンションでは建物についても共用部分と専有部分に分かれています。エントランスホールや階段、エレベーター、通路、外壁、屋上などは共用部分です。玄関ドアの内側の住戸内が専有部分となります。居住者がリフォームを考えた場合、住戸内はできます。しかし、自分の住戸の周りの外壁を好みの色に変えることはできません。どうしても行いたいときは、区分所有者でつくっている管理組合の合意が必要になります。その点、一戸建ては自由に行えます。