私は秋田県に住む68歳の聴導犬訓練士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
一戸建て住宅もマンションも新築から年数が経過すると経年劣化があることは避けられません。新築から長い年数が経過した時点の資産価値の考え方は異なってきます。築後20年も経過すると一戸建て住宅の評価はゼロに近くなってしまいます。丁寧に使ってメンテナンスをしていれば住むには問題はありませんが、資産価値としては評価ができなくなってきます。一方で、マンションは築年数が20年程度であっても中古物件として十分に流通します。木造の居住用物件は税務上の耐用年数が20年であるのに対して、鉄筋コンクリート造りのマンションは47年です。税務上の数値ではありますが倍以上の差があるのです。それだけ、建物の耐久性には違いがあるのです。
一方で、30年以上の年数が経過した場合には事情が異なってきます。一戸建ての場合には建物の評価はゼロになっていますが、土地があります。建物を解体して更地として評価すれば、土地の価格が評価になります。一方で、マンションの場合には土地のみの評価という考え方はありません。多くの所有者がいますので、一人では建て直すことも解体することもできません。最後まで、マンションとしての評価になりますので、30年、40年と時間が経過すると評価は著しく低下してしまいます。土地に持ち分はあっても、それだけで処分できるものではないので、持ち分を評価することはできません。一戸建ては、最終的に土地が残ると言われるのはこのような理由からです。