私は和歌山県に住む49歳の不動産鑑定士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
不動産を購入した場合、不動産の本体の価格以外にさまざまなお金が必要になります。まず契約時にかかる諸費費用です。不動産所得税や印紙代、仲介手数料などのほかに、新居用の家具やカーテンなどの費用もかかります。それらの費用が一段落したら、毎月の住宅ローンのほかに維持費が必要になります。まずは一戸建て、マンションともに一年に一度支払う必要のある固定資産税です。固定資産税は、土地と建物を所有している人に課せられる税金で、毎年4月から5月ごろに納税通知書が届きます。固定資産税は土地の評価額をもとに試算されるもので、購入した数年間は税額の優遇措置がとられています。建物の評価は築年数とともに下がっていくので、固定資産税は年々負担が軽くなります。
分譲マンションの場合、修繕積立金、管理費、駐車料金などが毎月かかります。修繕積立金は、マンションのエントランス、エレベーター、ベランダなどの共有部分の補修費用を準備するための積立金です。管理費は、毎日の掃除や点検や設備にかかるお金です。管理人さんが常駐している場合、この管理費から支払われます。これらの費用は分譲マンションだけにかかる費用で、一戸建てに住んでいる人は支払う必要がありません。一戸建てとマンションの両方に必要な維持費としては、メンテナンス費用があります。10年に一度ほど外壁の塗装や、給湯設備や調理器具などの水まわりの設備の取替えなどがあり、ある程度まとまったお金が必要になります。これらのお金を考慮して、計画的に準備するようにしましょう。