ローンを組んで一戸建てを買うことの現実(大分県/将校/22歳/男性)

僕は大分県に住む22歳の将校です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一戸建てを購入することは、人生における大きな買い物の一つです。「低金利の今がチャンス」「家賃並みの返済額でOK」という謳い文句で、今が買い時であると住宅関連会社は巧みに宣伝しています。実際購入する道を選ぶとしましょう。多くの方々は、金融機関より住宅ローンを組んで、必要書類にサインと押印をして契約をします。きっと「一戸建てをついに手に入れた」と達成感と満足感であふれていることでしょう。登記簿を見ると、確かにあなたの名前で所有していることが証明されています。しかし、ローンを組んで手に入れた一戸建ては、この時点ではまだあなたの物ではないのです。なぜでしょうか。ここではその理由について取り上げたいと思います。


たとえば3000万円の一戸建てを購入するために500万の頭金を支払い、残額の2500万円を住宅ローンを組んで支払うとしましょう。これは見方を変えると、この2500万円分はあなたではなく、ローンを組んだ金融機関が所有していることになるのです。つまり、家全体のスペースに対し、あなたが所有しているのは、頭金500万円分のスペースのみで、残りの2500万円分は金融機関が所有しているスペースということになります。言葉を換えれば、「金融機関所有分を間借りする」ということです。もし何らかの理由でローンの返済が滞るようになるなら、所有者である金融機関は他の買い手を探す、つまり競売にかけて立ち退きを要求できる立場にあることを現実問題として覚えておきましょう。