私は三重県に住む42歳の証券アナリストです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
一生懸命にお金を貯めてマンション購入の頭金を作る人が多いですが、貯めたお金全額を頭金に回すわけにはいきませんので、注意することが必要です。マンションを購入する際には、その物件価格以外に、かなりまとまった金額の諸費用がかかります。新築物件の場合であれば物件価格の3~5%、中古物件であれば8~10%程度の諸費用がかかるのです。多くの場合、百万円単位の費用がかかることになりますので、その分もしっかりと資金計画に加えておく必要があります。貯金を全て頭金に回して、残りの代金を住宅ローンでまかなうようにすれば、自分でも何とか住宅ローンを組むことができるはずだと計画する人がたまにいますが、諸費用が必ず必要になりますので、要注意です。
マンションを購入した経験が一度もない人の場合であれば、諸費用と言われてもピンと来ないのが当然です。いったいどのような費用がこの諸費用に含まれるのかと言うと、まず第一に登記費用をあげることができます。登記申請書に貼る印紙代がかなり高額ですし、登記手続きをしてもらう司法書士の手数料も発生します。また、修繕積立一時金の支払いが必要になるマンションがほとんどです。さらに、住宅ローンを利用する場合はその融資費用がかかりますし、事務手数料も発生します。その他に、契約書に貼る印紙代や火災保険料もかかりますし、中古物件の場合であれば、不動産業者に支払う仲介手数料も必要になります。これだけの費用がかかるわけですから、自己資金全額を頭金に回すことができない理由が、理解できるはずです。