私は佐賀県に住む55歳の速記士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションを購入した場合、毎月管理費や修繕積立金を支払うことになります。管理費は、マンションある設備を安全に使うため設備点検のための費用や、共有部分の光熱費および清掃費用、また管理員の人件費などに当てられます。一方で修繕積立金は将来におけるマンションの修繕工事に当てられる費用を積み立てておくものです。日ごろから積み立てておくことにより、大規模な修繕のさいに居住者への負担を小さくすることができます。特に建物は、30年も経過すれば外壁修繕や屋上の防水処理などをする必要があり、その費用は莫大なものになります。また一部では、修繕積立金を災害保険などの保険費用として使われることもあり、万が一のさいの居住者の負担を減らすことになります。
しかし、修繕積立金の毎月の支払い金額は、個々のマンションによってかなり異なります。将来の修繕や万が一に備えるためとはいえ、この毎月の支払い負担は無視できないものです。そのため修繕積立金の負担額はマンションを選ぶさいのポイントにもなっています。近年では、販売促進を目的に購入時にあらかじめまとまった積立金を集めて備えたり、毎月の積立金支払いを低く設定するなどの傾向があります。しかし、それが原因で実際の修繕時に費用を積立金だけでは賄えない場合もあり、問題になっています。この場合には新たに金銭を負担し修繕を行うことになるので注意が必要です。なお、国土交通省のガイドラインによれば、30年間で平均で約574万円、最低でも約398万円を積み立てておく必要があります。