私は長野県に住む51歳の工業デザイナーです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションを購入する際には、基本的に「頭金」というお金が必要です。これは、購入する際の物件価格における自己資金分のことを指します。つまり、物件価格から金融機関での借入額を差し引いた分が「頭金」ということになります。これは多く設定すればするほど、借入金が少なくて済み、その後の返済が楽になります。一般的には、物件価格の20%程度が相場と言われています。しかし、近年ではこの頭金がゼロ円で、すなわち100%借入金で住宅ローンを組める金融機関も出て来ています。その一方で、頭金を増やすと、その分、住宅ローンの金利を引き下げてくれるサービスをしている金融機関もあります。「絶対にこれだけ貯めなければならない。」という決まりはありませんが、やはり相場に従うのがベストです。
と言うのも、具体的な数字で見てみると、例えば4000万円の物件を35年で金利3.0%の住宅ローンで購入した場合、ゼロ円の時と20%の時を比較すると、完済時の総支払い額に約1000万円もの差が生じるのです。すなわち、借入額が少ない方が最終的には得をするということです。しかし、そうは言っても頭金を増やすために貯蓄している間に金利や住宅価格が上昇してしまう可能性も十分にあり得ます。ですから、市場の動向をよく見て、的確な判断をすることが大切なのです。また、貯蓄が多くあるのにも関わらず、生活の資金の心配ばかりして、多くとっておくと、逆に負担が増えてしまうこともあります。生活予備資金は生活費の3ヶ月分が目安です。