僕は佐賀県に住む64歳のキャリア・コンサルタントです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
住宅ローンの頭金に必要な金額はもちろん多ければ多いほどいいですが、基本的には購入金額の2割から3割といわれています。ところが、この金額は住宅ローンを組むときに一般的に安心できる金額といわれているものなので、金融機関の中には頭金ゼロで借入することができるところも多くあります。一方で、金額が多ければ住宅ローンの金利を減らすという金融機関もあります。頭金が多いほどローンの総支払金額は少なくなります。住宅ローンは金額が大きいので数百万の単位で変わってきます。ところが、頭金をたくさん入れて住宅ローンを組むために貯蓄していくことで、年月がかかってしまう場合は、購入時の年齢が高くなるのでローン完済の年齢も上がっていく可能性がありますし、貯蓄の期間はずっと家賃の支払いは続きます。
そう考えたときに、はたして一概に頭金を多く入れて住宅ローンを組むべきといえるのでしょうか。いま、マンションの市場は好調で、中古マンションも新築マンションも販売が上がっているのです。都心の人気地域にあるマンションは抽選で高倍率に早々に完売になるケースも出ています。中古のほうも地域によっては、これからどんどん売り手有利な状況になると予想されています。2020年に開催される東京オリンピックの影響で工事代金の値上がりをしていますし、消費税増税の影響を受けた新築マンションも発売されていきます。こうした状況を考えたうえで、数年かけて最初にたくさんの貯蓄をしてから購入するのか、貯蓄をしつつ、自分たちに合った物件が見つかったら購入するようにするのかを検討する必要があります。