マンション購入の現金とローン比較(山形県/歌人/63歳/女性)

私は山形県に住む63歳の歌人です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションを現金で一括購入できたら、金利も払わずに済み、支払総額も低く抑えることができますが、金利がかかる住宅ローンにもいくつかのメリットはあります。まず一つ目は、民間金融機関で契約する住宅ローンの金利には、団体信用生命保険が含まれていることです。団信に入っていれば、契約者が万が一(死亡など)の状態になったとしても、保険で残りの負債が全額返済になるのです。つまり、マンションを買うとローン金額分の生命保険効果を得られるのです。ですから、もし現在他に定期保険に加入していた場合、その保険と重複している部分があるなら、その保険は必要ないということですから、その部分の保険料を節約できるということになります。


もう一つのメリットは住宅ローン減税を受けられることです。これはマイホームを購入した場合、年末残高の1%が所得税から還付されますが、所得税から還付しきれなかった部分は住民税からも上限97,500円の還付が受けられるのです。もし金利が1%未満の場合、年間で支払う利息よりもこの減税による還付金の方が多くなるケースもあります。事務手数料なども考慮する必要はありますが、所得税を多く払っている人が、低金利で借りる場合には少しお得になる可能性があります。そして、最後のお得ポイントは、意外かもしれませんが手元に現金を残しておけることなのです。有事に備えて月収の数ヶ月分以上は現金を手元に残しておきたいものですが、マンションを一括で購入した場合は中々難しいことだと思います。住宅ローン低金利時代の今では、上手に利用して手元にお金を残すのも賢い選択の一つと言えます。