マンション購入における築年数の重要性(岐阜県/水先案内人/31歳/男性)

僕は岐阜県に住む31歳の水先案内人です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


一般的には、マンションは永住するつもりで購入するか、築浅の内に転売するつもりで購入するのが得策だと言われています。これは、築10年未満とそれ以上の中古マンションでは、買い手の付きやすさが格段に違ってくるからです。逆に言えば、中古マンションの購入を考えている人の多くが、出来れば築10年以内の物件を購入したい、という意向を持っていることを示しています。そうなると、築年数が10年を超えると、どの位住み心地に違いがあるのかが気になってきます。10年以内志向が単なる都市伝説レベルのイメージに基づくものなのか、何か根拠があってのことなのか、と言い換えることもできます。もし前者であれば、築10年を超えた物件の中に自分たちにとっての優良物件があるかもしれません。


10年ひと昔、と言うように、確かに住宅資材も設備も10年前と今では違います。ただ、築9年と12年でそこまでの差があるとは言えません。また自分たちが音を気にするほうか、ファミリータイプのマンションなのか、といった個別の事情にも左右されます。そしてもう一つ、住宅事情の歴史を考慮する必要があります。バブル期には価格が高騰した為、都心部の物件はどうしても狭いものが多くなりました。その後、バブル崩壊とともに都心回帰の流れが起き、1994年頃からマンションの大量供給時代が始まりました。相場が下がったので、広めの物件が売れるようになりました。このころに供給された物件は、それ以前のものに比べて広さのメリットがあるものが目立ちます。このように、物件選びには様々な事情や背景が絡んできますので、築年数だけで絞ってしまわず、広い範囲から選ぶと自分たちにとってのベストな物件を見つけやすくなります。