マンション購入で注意する築年数(鹿児島県/税関職員/73歳/女性)

私は鹿児島県に住む73歳の税関職員です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


新築のマンションであれば問題ありませんが、中古の場合には築年数に注意する必要があります。最低限、確認するべきことは昭和56年の新耐震基準以降の建築であることです。そこから、地震に対する構造上のクリアすべき基準が強化されています。地震保険の保険料も、昭和56年以降の物件とそれ以前の物件では異なります。東日本大震災以降は、地震のリスクに敏感になっている人が多いので、築年数を確認するようになっています。最近に建築されたマンションは免震、制震などの耐震構造になっているものがほとんどです。特に、阪神淡路大震災以降の建築は耐震構造になっていなければ販売推進の面でも大きなマイナスになることから、地震への備えができています。


定期的なメンテナンスをしていても、マンションの経年劣化は避けられません。一定の年数が経過すると建て替えの必要性も生じます。その意味でも築年数の確認は不可欠であって、新築から30年以上も経過した物件は老朽化が懸念されます。築年数の古い物件は中古価格が割安であるというメリットもあります。同じ間取りで同じ立地にある新築マンションと比較すると半値以下の物件も珍しくありません。そのような物件を意識的に求める人もいますので、中古市場が成り立っています。築年数の古い物件は、電気、通信、給排水などの設備が更新されていることも確認しなくてはなりません。エレベーターなどの基本的な設備のメンテナンス状況も確認したいものです。