マンション耐用年数の考え方(熊本県/科学者/47歳/男性)

僕は熊本県に住む47歳の科学者です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションは鉄筋コンクリート造りになっています。このコンクリートの寿命を計算することによって、マンションの耐用年数を算出することが可能になります。コンクリートは最初のうちはアルカリ性になっています。これが空気にさらされ続けることによって徐々に中性化します。その中性化のスピードは1年で0.5mmです。つまり、鉄筋のかぶり厚が3cmであれば、単純計算すると60年でコンクリートの中性化が鉄筋に到達することになるわけです。鉄筋部分にまでコンクリートの中性化が到達すると、水分や空気が内部に染み込んで鉄筋に触れてしまうようになります。そうすると鉄筋が錆びて膨張し、内側からコンクリートを押し出してしまうようになるのです。


つまり、鉄筋のかぶり厚が何cmになっているかという事実から、マンションの耐用年数を計算することが可能になります。しかし、定期的に修繕工事を実施していれば、鉄筋の劣化を防止することができますので、耐用年数を伸長することができるようになります。また、そもそもかぶり厚を厚めにしておくという方法もあります。さらに、コンクリートを構成するセメントと水の割合がどうなっているのかによっても耐用年数が変わってきます。具体的にはセメントに対する水の割合が大きければ大きいほど、年数の経過にしたがってコンクリートの収縮が起こりやすくなってきます。コンクリートの収縮が大きいと、壁に亀裂が入ってしまう可能性が高くなります。