僕は香川県に住む67歳の議員です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
一般的にマンションの耐用年数を考えた場合、税法上の法定耐用年数を参考にするケースが多いです。この年数は現在47年とされています。1998年に税制改正が行われるまでは60年とされていました。それがいっぺんに13年も短縮されてしまったわけですが、マンションの性能が昔よりも悪くなって寿命が縮んでしまったというわけではありません。年数が短縮された背景には減価償却費の計算方法が変更されたという事情が存在していました。つまり、マンションの寿命とは全く無関係なところで法定耐用年数の短縮がなされたにすぎません。実際には昭和初期に建築された鉄筋コンクリート造りの建物がまだ現役で使用されているというケースが散見されています。
マンションの耐用年数は、使用法が適切であれば驚く程に長期化されます。つまり、日頃のメンテナンスがどの程度実施されているのかという点にかかっていると言っても過言ではありません。もちろん建物の構造がどうなっているかという問題や、立地条件の問題なども関係してきます。たとえば、海のすぐ近くに建っている物件であれば塩害の影響を見逃すことはできません。また、地盤が不安定な場所に建っている場合にも、建物に余計な負担がかかってしまう可能性があります。そのような悪条件の場所に建っている物件であれば、やはり寿命が短くなってしまうのは事実です。しかし、好条件の立地環境にあって、必要に応じて適切なメンテナンスがしっかりと行われているマンションであれば、100年以上の耐用年数をも期待することができます。