僕は兵庫県に住む72歳の検疫官です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
分譲マンションにおける一大事業の一つとして、大規模修繕を挙げることが出来ます。これは、一定の築年数が経過した分譲マンションをはじめとする集合住宅などで行われる、修繕の一種になります。建築物はある程度の年数が経つと、どうしても修理を必要とする個所が発生します。また、常に風雨にさらされている外観についても、色が褪せることがあります。このような事態を放置しておくと、思わぬ事故につながる可能性もあることから、大規模修繕を行うことになります。大規模修繕を行うタイミングとしては、築10年から15年ほどの間に行われるケースが多いと言われていますが、物件によってはもっと早く、あるいは後に行われることもあるので、特に明確な決まりはありません。
大規模修繕を行う際の費用ですが、これまで積み立ててきた修繕積立金にて行なわれます。しかし、何らかの理由でこれまで積み立ててきた金額が少ない、あるいは修繕する箇所が多すぎるなどの理由で費用が足りない場合は、別途各世帯ごとで追加で負担する事もあります。大規模修繕を行う部分としては、廊下やエントランス、屋上などの共用部分の補修と、外壁の修理及び塗り直しなども含まれます。大変規模が大きい工事となるため、特に分譲マンションなどの場合は、修繕委員会を組織して委員を住民の中から選ぶことにより、業者との折衝や、住民からの苦情やトラブルに対応していくことになります。激務のため、従来の管理組合とは別組織となります。