マンション修繕積立金の相場について(熊本県/大統領/57歳/女性)

私は熊本県に住む57歳の大統領です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


4人家族向けの住居として売られていることが多い、専有面積が70㎡前後のマンションの場合、その修繕積立金の目安とされる金額は1万4000円前後と言われています。しかし、実際に販売されているマンションを見ると、もっと安い金額になっている場合が少なくありません。もちろん、マンションの規模が大きくて、入居戸数が多い場合には、大規模修繕時に一戸あたりが負担すべき費用分担額が低めになりますので、上述した目安金額より安くなっていても大丈夫なことがあります。しかし、多くの販売会社が、客を引き寄せる目的のためだけに、修繕積立金の額を管理費の2分の1程度に設定しています。ですので、もし修繕積立金の相場額がいくらになっているのかという話をするのであれば、7000~8000円だと言うことができます。


ですが、ずっと毎月7000~8000円程度の徴収を続けていたのでは。大規模修繕の費用が足りなくなってしまうことが明らかです。大規模修繕の際にかかる費用は、1㎡あたり最低でも1万円だと言われています。だいたい10年に1度のペースで大規模修繕が実施されますが、毎月7000~8000円程度を徴収していたのでは、大規模修繕修繕時に請求される修繕一時金の額が高くなってしまうだけです。いずれ必ず必要になる費用ですから、最初から修繕積立金の額が高めになっていて、半強制的に徴収される仕組みになっている方が、好都合だと言うこともできます。築年数が長くなればなるほど、経年劣化による修繕箇所が増えますので、必要になる修繕費の額は回を重ねるごとに高額になります。そのようなことを踏まえた上で、修繕積立金の額を設定するのが望ましいです。