マンション価格には人件費の影響があります(高知県/音楽家/55歳/男性)

僕は高知県に住む55歳の音楽家です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションの価格が変動する要因は様々であって、需給関係、不動産の相場の変動、建築資材の価格動向、税制、更には景気動向などもあります。ところが、最近のマンション価格の上昇は、人件費の上昇、人手不足を原因としている部分が少なくありません。その背景には東京でのオリンピック開催決定があります。交通インフラ、競技会場、ホテル、商業施設などは大規模な計画が進行し、その他にも建築や土木の業界が活況になっています。この土木、建築に携わる人出が不足して、人件費が高騰しているのです。数年前までは、仕事がなくて困っていた建築関係の人が、今では仕事が消化できない状況になりつつあり、この傾向は今後も続くことが確実です。


建築、土木の業界では、外国人労働者を多く受け入れることによって、人出を確保することに懸命であって、それでも人件費は高騰しています。マンションも東京では建築が増加していますが、オリンピックには直接は無関係な地域においても人出不足は起きています。建築、土木の職人などが、給料水準が高くなっている東京へ集中しているからです。そのような人件費の高騰が全国的にマンション価格を押し上げる結果になっています。消費税の引き上げがありましたが、住宅ローンの金利は史上最低の水準になっていますし、住宅ローン減税は継続されていますので、個人が住宅を購入する環境は悪くありません。そのような中での人件費高騰がマンション価格に反映されつつあります。