マンションを購入するときに気になることのひとつが耐用年数(奈良県/学芸員/50歳/女性)

私は奈良県に住む50歳の学芸員です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションを購入するときに価格などはもちろんですが、その他に気になることのひとつが耐用年数です。鉄筋コンクリートだし、なんとなく長いだろうと考えてしまいますが、法定耐用年数は「47年」と決められています。つまり47年たった建物は価値がなくなっているということです。47年近く経っているマンションは、本当は敷地を住居数で割った分の土地の価値しかありません。マンションの耐用年数が延びるかどうかは、コンクリートの質によって左右されます。ひび割れて水が入り込むことにより鉄筋がさびてきて耐用年数を短くしてしまうのです。新築の物件の購入を考えている場合は、施工業者が信頼できる業者かどうかしっかりと確認することも大切です。


中古マンションを購入しようと考えたときに、その建物が建てられてから40年を超えている場合注意が必要です。もちろん50年60年住み続けられるマンションも実際には存在しますし、外観や部屋の中などはリフォームなどできれいになっているかもしれませんが、構造上はもう法定耐用年数に限りなく近いということを忘れないようにしなければなりません。賃貸ならば建物が古くなってきたり、安全性に疑問が出てきた場合には住み替えることが可能なので問題ありませんが、購入するとなると長期間住み続けることを想定しているはずです。過去に大規模な補修工事をしているかどうか、耐震対策は万全かなどきちんとチェックした上で購入することをおすすめします。