僕は大阪府に住む51歳の裁判官です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。

マンションの購入を考えているけれど、私は買えるだろか、と心配になった時に参考になるのが購入者の平均年収です。マンションの購入者の平均収入は400万から600万が34％、600万から800万が34%と、400万～800万が半数以上を占めています。次に800万以上が15％、400万未満は3％程度です。平均年収は645万になります。注文住宅や中古住宅の場合400万未満が10％以上なのが特徴的な点です。平均は580万程度と、マンション購入者よりも低い傾向があります。一戸建ての場合、親が持っている土地に建築することがあるために土地代がかからない分、家だけの価格で少ない資産でも建てられることが影響しているようです。

収入が平均なので購入できるかというと、そうではありません。平均年収ばかりでなく、平均年齢や家計の事情も考慮しましょう。マンションの購入年齢の平均は30代半ばです。頭金を購入額の20％くらいを用意する人が多いです。収入は平均でも、資金がなければ大変です。子供がいれば育児費や学費も捻出しなくてはいけません。お金をどこに投資するかの価値観は人それぞれです。収入が少なくとも、家にお金をかけているという意識があり上手に他を節約しつつ、充実した生活を送れる人もいます。余裕のあるくらしを望んでいれば、そのための予算を住宅ローンに取られてとても余裕がないと感じる方もいます。自分の生活設計に合わせた購入を考えましょう。