私は広島県に住む26歳のジャーナリストです。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
一般的な木造の一戸建て住宅の耐用年数は30年前後と言われています。主な材料が木ですから、ごく妥当な年数だと考えられます。これに対してマンションは鉄筋コンクリート造りですから、さぞかし長持ちするのだろうと期待している人がたくさんいます。しかし、建物自体の造り方や、メンテナンス方法、地震などの外的要因による影響を受けることになりますので、一律な耐用年数を示すというのは簡単なことではありません。民間のマンション分譲業者などは、よく60年は持つという言い方をします。確かにに条件さえ整っていれば、60年持たせることも夢ではありません。実際に築後50年、60年経過したのにも関わらず、今だに使用されている物件も存在しています。
一方、政府はマンションの耐用年数をどのように考えているのかと言いますと、35~45年程度と考えていることを伺い知ることができます。たとえば財務省が定めるマンションの法定耐用年数を見てみると、以前は60年とされていたものが、1998年の税制改正に伴って47年に短縮されています。また。国土交通省が2002年に作成した報告書には、平均寿命46年、建て替え物件の平均着工時期は築後37年という記載が見られます。これらの数字は政府が集めたデータの平均値ということになりますので、実際にはかなりの幅があると考えられます。識者の中には、鉄筋コンクリート造りのマンションの寿命は100年以上あると言っている人もいますので、適切なメンテナンスさえ施していればかなり長持ちする可能性があると考えられます。