マンションは給排水管の築年数も重要(群馬県/作詞家/30歳/女性)

私は群馬県に住む30歳の作詞家です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションを購入する時、建物の築年数が何年経っているのかは最も重要なことですが、それと同時に給水管の寿命を知っておく必要があります。給排水間の材質は鉄管やステンレス管、銅管など色々あり中でも鉄管は広く普及しています。鉄管はそのまま使用すると錆びやすい材質のため、表面を加工して直接水に触れないようにするのが一般的です。1970年代の半ば頃までは表面を亜鉛メッキで加工した鋼管が多く使われていましたが、最近は塩化ビニールで覆う硬質塩化ビニールライニング鋼管が使われるようになっています。さらに樹脂製のさや管ヘッダー工法の給排水管を採用しているマンションも増えています。ただし、これは住戸内に引き込む際のヨコ管が中心です。


各住戸をつないでいる共同管は塩ビ管です。給水管の中を通る水道水の水質や地域の土壌、マンションの施工状態、材質などによっても違ってきますが、給水管は築年数10年から15年あたりが一つのポイントになってきます。一方、排水管の方は築年数15年程度で劣化が起こり始めると言われています。給水管と排水管を比較してみると排水管の方が長持ちするということになりますが、これは給水管は飲料水を供給するため家庭への影響度が大きいのに対して、排水管ではそうしたことがないためです。鋼管に傷みが生じた場合は修繕することによって、ある程度の延命策をとることは可能です。代表的なものは二つあり、一つは錆びを進行させないようにする防錆方式で、もう一つは鋼管をクリーニングする方法です。