マンションは地震対策が重要(青森県/デザイナー/43歳/男性)

僕は青森県に住む43歳のデザイナーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


ここ数年、各地で発生している地震や2005年に発覚した耐震強度偽装事件により、マンションの耐震性や耐久性に対しての関心が高まっています。居住者の命と財産を守るマンションには幾つかの条件を満たしている必要があります。鉄筋を覆い外気を遮断しているコンクリートのことをかぶりと言います。このかぶりの厚さは厚いほどコンクリートの中性化が鉄筋部分まで届くのに時間がかかるとされています。また、鉄筋は火に弱いという特徴があり、コンクリートがそれらから守るという大切な働きがあります。建物の建て方や強度などを幅広く規定する建築基準法においては、主要な梁や柱については、かぶりの厚さは30ミリ以上と決められています。


気を付けておきたいことは30ミリ以上というのは、あくまでも最低基準であるということです。さらに、かぶりの厚さが厚ければ厚い方がいいといっても、厚くすることによって、ひび割れが起きやすくなるという側面もあります。ひび割れの対策の一つに誘発目地を入れておくという方法があります。この方法はコンクリートの表面に切り込みを入れ、その部分にひび割れを集中させ誘発目地にコーティングを施し、ひび割れが起きても雨水が侵入しないようにしておくというものです。この他にも、ひび割れが起きやすい窓枠周辺の外壁などは、鉄筋を配し補強しておく必要があります。こうした対策は大半のマンションで取られている方法ですが、本筋はコンクリート自体を強くするということです。