僕は山梨県に住む23歳のキャリア・コンサルタントです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
昨今、日本は東日本大震災以降特に大規模地震への関心が寄せられています。東日本大震災の時はほとんど津波の被害であったことはご承知の通りですが、意外と知られていないのが阪神大震災の時の被害はほとんどが建物自体や家具の倒壊によるものだということです。昭和56年に新耐震基準が制定されましたが、それ以前に建てられた建物では倒壊等の被害が顕著に現れました。一般的に強いとされている、鉄筋コンクリート(以下RC)の建物でも倒壊しているほどでした。では、新耐震基準になってから建てられた建物は、大規模地震が起こっても倒壊しないかと言うとそういうわけではありません。新耐震基準は震度6強以下の地震が起こっても倒壊しないというもので想定外の地震がくれば脆くも倒れます。
では、新しいマンションを買うときにはどのような点に気を付ければ良いのでしょうか。まずは昭和56年以前に建てられたものは旧耐震基準によって建てられたものなので、ここでは除外します。想定内の大規模な揺れが起きた際に高層のマンションはどこが一番被害が出るでしょうか。それは上層階の部分です。マンションの1階部分を支点とした振り子の様な動きをするからです。上層階では揺れも大きく長くなるので、家具の倒壊や転倒などで最悪の場合、死に至ることもあります。また、停電でエレベーターが止まってしまうことで発生する高層難民と呼ばれる人も発生します。ではマンションは良くないかというとそういうわけではありません。最近では免震構造のものも増えていますし、RC構造はやはり強いです。これからマンション購入を考えている方は以上のことを頭の片隅に置いておいてはいかがでしょうか。