僕は茨城県に住む38歳の司書教諭です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
欲しいマンションが売り出されたのに、頭金が用意できないので諦めざるをえないという人がいます。頭金がゼロでも購入できることを謳い文句にしているマンションもありますが、その後の返済負担のことを考えれば、二の足を踏んでしまうのが当然です。新築分譲マンションを購入する場合であれば、最長で35年ローンを組むことができますが、頭金をいくら用意することができるのかによって、総支払額が大きく違ってきます。たとえば3000万円の物件購入費を全額住宅ローンでまかなう場合と、頭金を物件価格の2割用意して2400万円の住宅ローンを組む場合とでは、現在の金利で計算すると、大雑把に言って1000万円以上の差が出ることになるのです。
しかし、貯金がほとんどない人でも、頭金を作る方法があります。それは贈与の特例を利用するという方法です。もちろん、親が資金的余裕を持っていなければ贈与を受けることなどできませんが、もしも援助してもらえる状態であるのならば、この制度を利用しない手はありません。親が亡くなった後にお金を相続すれば多額の相続税が発生する可能性がありますが、この贈与の特例制度を利用すれば、一定の金額まで贈与税が非課税になるという優遇を受けることができます。つまり、相続対策になるという面も持つ制度ですので、かなり有利です。たとえば平成26年中に贈与を受ける場合、省エネ・耐震対応住宅であれば1人1000万円まで、一般住宅であっても1人500万円まで、贈与税がかからないことになっています。