僕は宮崎県に住む46歳のマニピュレーターです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
分譲マンションを購入する際、それが新築であれ中古であれ、どのような間取りの物件を選ぶかは非常に悩ましい問題です。そのような時に、是非考慮していただきたいのが生活動線です。マンションの居住スペース内では、食事をする、入浴する、眠るなど様々な活動をしていますが、これらを線でつないだものが生活動線です。生活しやすいと感じられる間取りは、この生活動線が短いとされているのです。逆に、生活動線が長い間取りになると、効率が悪く不便であると感じます。例えば、大多数のマンションの専有スペースは1フロアのみで平坦ですが、一部の高額物件ではメゾネットタイプと呼ばれる専有スペースが2フロアに渡り、室内に階段がある物件も見受けられます。
このような物件ですと、生活動線の長さは見逃せない問題となります。食料品の買い物をイメージしてみてください。自分たちの専有スペースの玄関は2階、冷蔵庫のあるキッチンは3階なんてケースもあります。買い物から戻ってきた時の生活動線は、一般のマンションに比べて大幅に長くなることが分かります。また自分だけでなく、家族全員の生活動線をイメージすることが大切です。慌しい平日の朝、トイレや洗面所が込み合うことがあります。これは家族同士の生活動線が衝突してしまっている証左です。生活パターンが類似する家族が多い場合、トイレや洗面所は複数ある物件の方が暮らしやすいでしょう。内見される折は、家族全員の生活パターンをしっかりイメージされ、生活動線を辿ってみてください。それを踏まえれば、その間取りが自分たちに適しているのか、自ずと見極めることができると思います。