私は高知県に住む26歳の内閣総理大臣です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションの間取りで最も普及しているのが、いわゆる田の字型プランです。これは、3LDKもしくは4LDKのファミリータイプで、外廊下に接する面に玄関があり、そこから延びる廊下を境に居室が左右に配置され、奥にバルコニーに通じる部屋がもう一つか二つある、というプランです。このタイプが普及しているのは、日本のマンションでは廊下が外部と接触しているタイプが多いこととも関係があります。一時期は、この田の字タイプの間取りについて、プライバシーが保てないといった批判的な意見が増えたこともありました。確かに、このタイプの間取りですと、個室が直接外廊下に接することから、外を歩く人の足音や話し声が聞こえたり、逆に室内の声が聞かれるといったデメリットも考慮しなければなりません。
とはいえ、普及しているのにはそれなりに理由があります。このプランを採用すると、全ての部屋のバルコニーを南東や南西に設けやすくなります。また、居住面積が狭くなりがちな日本のマンションで、効率的に部屋数やスペースを確保するのに優れたプランでもあります。このようなメリットを享受しつつデメリットを軽減するようなマンションを選ぶためのポイントがいくつかあります。例えば、外廊下に面した部屋では窓を開けにくい場合に備えて、24時間換気システムなどを採用している物件だと通風面での心配が減ります。また、防音性に優れた資材を用いているかどうかも影響します。そして、田の字型の意外なメリットとして、水回りの位置が各住居で変わらないという点も挙げられます。集合住宅では、生活音をゼロにすることは出来ませんので、その配置が重要なのです。