マンションの選び方は地盤の強度が大切(福岡県/キュレーター/67歳/男性)

僕は福岡県に住む67歳のキュレーターです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


今では建築技術が進んで、どこにでもマンションが建てられるようになっています。海や川を埋め立て、山を削り、どんどん住宅地がつくられていますが、こうした新しい造成地は、地盤を踏まえて慎重な住まいの選び方をする必要があります。ずっと昔に埋め立てられた場所なら、時代が経つとともに地盤もしっかりしてきますが、最近開発されたような場所、特に人がはじめて住むような場所は、情報収集が必要になります。東京都内では、霞が関、都庁や旧帝国大学、区役所や市役所、官公庁、山手線や中央線、銀座線、丸ノ内線など古くからある鉄道の周辺は、地盤のしっかりした場所にあります。また副都心線の一番深いところを走っている地下鉄の周辺駅などは比較的強固な地盤です。


分譲マンションは、どんな場所でもさらにしっかりと建てられるように、地盤の固さを表すN値50以上の支持層と呼ばれる、固い地盤に届くまで杭基礎を打ち込んで、建物を支えています。杭が深く打ち込まれているほうが安心なように感じますが、杭の長さが長いということは、建物が沈んだり傾いたりしないように支えることのできる支持層が、それだけ深くにあるということです。つまり、地盤があまりよくないということです。杭が長くなればなるほど、地震のときの揺れも大きくなるので、マンションを探す際にチェックすることが大事です。地盤がもっともよい場所では、そうした杭基礎ではなく、建物を面全体で支える直接基礎という方式が採用されています。