マンションの購入ポイント「共用部分」(京都府/測量士/74歳/女性)

私は京都府に住む74歳の測量士です。私のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


中古のマンションを購入しようとする場合、お得なマンションを探すためのポイントというものがいくつか存在します。その重要なポイントでありながら、あまり知られていないポイントの一つにマンションの共用部分の管理状態というポイントがあります。マンションという一つの建物は、専有部分と共用部分という二つのスペースから構成されています。これを購入しようとする場合、ついつい自分の住むお部屋、つまり専有部分の方にばかり気を取られがちで、部屋の間取りや手入れの状態といった点に目が行きがちですが、10年あるいは20年先を見据えた物件の資産価値というものを考えた場合、各区分所有者全員で管理を行う共用部分の管理というものが極めて重要なことはあまり知られていません。


ここでのポイントはマンション管理組合でそれまで積み立ててきた修繕積立金という家計に例えれば貯金に相当するものが一体どれくらい保管されているのかという点と、これまでの日々のメンテナンスの状態、つまり修繕履歴がどうなっているかという点です。これは、私たち人間の体の手入れと同じことが言えますので、容易に想像頂けるのではないかと思われます。建物は、竣工と同時に劣化が進み、年月を経るほど、メンテナンスにお金が必要となってきます。したがって、そのメンテナンスに必要となるお金(修繕積立金)がしっかり蓄えられていて、かつこれまでキチンと必要な修繕工事を行ってきた物件こそがお得な物件と言えます。この点は、大事なポイントですので、物件を購入する前に不動産屋から資料をもらって、確認しておくようにして下さい。