僕は青森県に住む55歳のスーパーバイザーです。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションは木造一戸建て住宅と比べて頑丈な作りになっています。そのため耐用年数も長くなります。しかし、どの程度頑丈な作りになっているのかを素人が判断することは難しいものです。専門的な知識が必要になるからです。2000年10月に始まった住宅性能表示制度というものがあります。これは住宅の性能を29項目に分けて評価してゆく制度で、国が基準を定めています。等級やパーセンテージで評価するため、専門知識がなくても分かりやすい内容になっています。そのなかには構造の安定に関する項目や劣化の軽減に関する項目、維持管理に関する項目もあります。耐用年数に影響する部分なので、マンションを比較・検討する際には大いに役立ちます。
住宅性能表示制度には「設計住宅性能評価書」と「建設住宅性能評価書」の2種類があります。これは設計の段階で評価をするものと、建物が完成してから評価するものという違いになっています。「性能表示付き」と明記されている物件はこれらを第三者機関の検査により取得していることを表しています。必ず両方を取得する必要はないため、完成後の検査を省略しているケースもあります。また、第三者機関の検査を行わずに自己採点している住宅などもあります。評価書の発行には評価料が必要になりますが、一般的にはマンションを販売する側が負担してくれます。耐用年数に関わる項目の他にも省エネや化学物質に関する項目などの重要な項目が含まれています。できれば発行してもらうほうが良いでしょう。