僕は静岡県に住む22歳の建築士です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。
マンションを購入するに当たり、購入後自分はその物件に何年住み続ける事が可能なのか、いわゆる耐用年数の問題は非常に重要となってきます。マンションはコンクリート製だから丈夫であり60年は住めるという考えの人も多いですが、1998年の税制改正で鉄筋コンクリート製の建造物の法定耐用年数は47年とされており、従来の考えを再度見つめなおす必要があります。国土交通省が2002年に作成した報告書によると、マンションの平均寿命は46年、建て替え物件の着工時期は築後37年というデータとなっています。無論、建築方法や住み方がそれぞれ異なる物件を一律に同じものさしではかる事には無理があり、平均より短い期間で寿命を迎える物件もあれば、もっとずっと長く住み続けられる物件があるのは事実です。
このような物件ごとの寿命の差に関わってくる重大な要素はいくつかあります。まずは建物本体の劣化のしにくさは物件の寿命を大きく左右します。コンクリートの水セメント比や、鉄筋のかぶり厚さなどの要素が絡んできます。また設備配管類の維持管理のしやすさも重要です。定期的に適切なメンテナンスを行う事も物件を長持ちさせる上で欠かす事の出来ない要素です。さらにこれは私達の手ではどうする事も出来ない部分もありますが、地震や潮風などの環境要因が建物の寿命を縮めてしまう事もあります。少しでもそのダメージを減らすため、適切な耐震・免震構造がとられていたりタイル張りの外壁の物件を選択する事もリスク回避の一つの手段です。現在、住宅性能機能表示制度を利用している物件も増えており、該当する物件であれば、その物件がどれくらい長持ち仕様でつくられているか一般人にもわかりやすく表示されているので、購入時に大いに参考になります。