マンションの耐用年数は約40年(青森県/小説家/55歳/男性)

僕は青森県に住む55歳の小説家です。僕のコメントが、少しでもあなたのマイホーム購入のお役に立てれば嬉しいです。


マンションの耐用年数は、税法上から見て40年程度と言われています。マンションの建物を支える構造体は、主にRC造と呼ばれる鉄筋コンクリート造とSRC造と呼ばれる鉄骨鉄筋コンクリート造の2つです。鉄筋コンクリート造は床や梁、柱が重力や地震、暴風などの横揺れによって曲げられようとする際に、床や梁、柱の片方の表面のコンクリートが引っ張られるのを、表面付近に配筋した鉄筋に引っ張り力を負担させ、圧縮力をコンクリートに負担させるようにして外力に対して耐えられるように考案された全体骨組です。鉄骨鉄筋コンクリート造はRC造の柱と梁の各断面内部に鉄骨を埋め込んだ形で、鉄筋は本数を減らして単純化しコンクリートをよく行き渡らせます。


鉄筋コンクリート造のマンションが長持ちするのは、建物を支えている鉄筋や梁や柱などの鉄骨をアルカリ性のコンクリートが覆い、空気との接触を遮断し鉄部が錆びるのを防いでいるからです。コンクリートは年数が経つと空気中の炭酸ガスと化学反応を起こし、アルカリ性だったものを徐々に中性化させていきます。そうなると鉄部が錆びやすくなり耐力も弱まります。そのため梁や柱などを包んでいるコンクリートのかぶり厚さが厚ければ厚いほど耐用年数が長くなるというわけです。コンクリートの中性化の速度は一説によると、かぶり厚さ1㎝当たり約30年と言われています。また建築基準法では、梁や柱を包むコンクリートは3㎝以上と決められています。